楽天市場のECサイトデザインといえば実に特徴的で、楽天というプラットフォームに最適化されているといえますよね。
実際、あの「ごちゃっと感」が情報量に直結していて、サイト自体の信頼度や回遊率に繋がるのでは…という説もあります。
そんななかで、Webデザインごころを刺激するような「楽天市場っぽくない、スタイリッシュなECサイト」をいくつか抜粋しました!
大きくカテゴリ分けして、コメント付きでご紹介させていただきますので、ぜひともご参考ください!
美容・コスメ系のECサイト
RSTYLE store
男性向け育毛剤、女性向けにはマスカラやコスメなどを販売しています。
一見、ECサイトとは思えない、ハイエンドなデザインですね。
「& GINO(男性向け)」「& Beauty(女性向け)」とあり、クリックするとそれぞれのTOPページが表示されます。
選んでいない方のジャンルに属する商品を、メインカラム脇にチラ見せするのがまた斬新です。
TOPページデザイン
商品ページデザイン
アンジェ web shop | angers (インテリア雑貨 セレクトショップ)
インテリア・ライフスタイル雑貨のショップです。
大きめのカルーセルスライダーとリアルタイムで動くスライダーが特徴的で、
可読性の高いフォントを使っているのに好感を覚えます。
TOPページデザイン
商品ページデザイン
入浴剤とお風呂のソムリエSHOP[楽天市場店]
明度の低いレッドと無彩色を上手に使っています。
ここはサイト内の企画がユーザーの体験を募るかたちのものが多く(と思う)「お風呂のグッズ」である以上、取り扱う商品も「肌で感じる」ものばかりなので、必然的に感想が生まれてくるところに訴求し、上手に取扱商品のプロモーションを行っている点にグッときました。
商品ページデザイン
マンデイムーン
コスメやスキンケアなど美容関係の製品を販売するサイト。
この手のジャンルでは珍しい、シックなデザイン。商品のバナーや企画のアピールをガン詰めするのが常套手段ですが、ロゴやタイポグラフィ的なところで非常にスタイリッシュだと思います!
商品ページも画像ベタ貼りではなくテキストを用いてケアの解説をしています。
TOPページデザイン
商品ページデザイン
女性ファッションECサイト
【楽天市場】soulberry(ソウルベリー)
「 ナチュラル&リラックス」のコンセプトにマッチした女子系デザイン。
デザイン部分の彩度の低い配色やハンドライティング風な飾り枠が好印象です。
商 品ページ内も、リアルタイムの注文履歴が高さを抑えて配置されており、下部にスクロールするとコーディネートサンプル内で各アイテムへジャンプできるなど 戦略が見えているうえに、モデル着用画像内のタイポグラフィやデザインなどコンセプトから一切逸れること無くてとても参考になります。
楽天市場の他にYahoo!ショッピング内にもサイトがありますが、そちらでは女性向けファッションカテゴリで月間ベストストア賞を獲得していますね。
がっつりとチーム編成されているようで、運営に関しても参考になる部分が色々ありそうです。
あと、女の子がかわいいです。
TOPページデザイン
商品ページデザイン
企画ページデザイン
【楽天】ティティベイト(titivate)
こちらも取り扱いアイテムからスタイリッシュさを要求されるような雰囲気ですが、見事にサイトもハイエンド。
モデルのコーディネートを上手に見せつつホワイトスペースにテキストを流し込んでいて、非常に無駄が無いです。
この手のサイトはアピールがしたいために「スタイリッシュな意識が見えつつもタイポグラフィで損してる」サイトが多いように感じるなか、非常にデザイン性の高いECサイトだと思います。
ページ中部のタブ切り替えコンテンツもユニークなエフェクトで、まさに「楽天市場らしくない」といった仕上がりです。
お店自体のブランディングや知名度が確立しているからこそできるデザインですね。
余談ですが、女性はとてもキレイです。
TOPページデザイン
企画ページデザイン
DarkAngel【楽天市場】
20代~30代女性向けのファッションサイト。
画像の置き方で「線」を見せたグリッドレイアウトの定番です。
TOPの上から下まで一貫した規則性でとても見やすく、必要最低限の情報以上はモデル着用の画像を見て判断させる、ファッション系ECサイトの成功法です。
あと、女の子がかわいいです。
【公式】イーザッカマニアストアーズ本店
ターゲットや取扱商品にマッチした、バナー内のフォント選びから余白の大胆な使い方といった、ミニマルな魅せ方がとても上手です。
企画のキャッチコピーに加え概要のテキストもあり、画像だけベタ貼りにしないあたりのサイトとしての成り立ち方は非常に参考になります。
あと、女の子がかわいいです。
TOPページデザイン
商品ページデザイン
nowistyle(ナウアイスタイル) レディースファッション通販
「海外セレブ」というキーワードを用いるだけあって、サイトも、ターゲットが好みそうなムダに着飾らないモノトーンデザイン。
モダン系のボールド書体を見出しに用いて「強い女性」をイメージさせるようなブランディングが見えます。
バナー内のジャンプ率がインパクトを与えていますが、サイト内のテキストは、徹底的にムダを省いており、そのコントラストがバナーのアピールに繋がる上にサイトのスタイリッシュさを際立たせています。
TOPページデザイン
ライフスタイル・アクティブ系雑貨ECサイト
hakkle
日々の生活に欠かせない自転車。移動手段としてだけでなく、ファッションの一部や、ライフスタイルをかっこよく彩るアイテムとして上手く訴求できているのではないでしょうか。
商品ページはWebサイトというよりどちらかというと雑誌を彷彿させるようなレイアウトやキャッチコピーで、機能や使い心地が体験できない分、「商品を使ったときの自分の変化」をイメージさせる写真選びやコピーライティングが映えます。
TOPページデザイン
商品ページデザイン
いかがでしょうか。
ジャンルはバラバラですし全カテゴリを見て回っていないのですが、僕が案件の都合上で参考にしたジャンルや類似カテゴリのショップで、今回は以上のサイト様を抜粋させていただきました。
こういった何かを販売するWebサイトのデザインで「スタイリッシュ」が求められているのは、ムダを省くことに美学がある日本の「断捨離」という考え方だったり、Appleの製品が賛称される心理というか、世間の流れも関係しているのではないでしょうか。
逆に「物を非常に多く持つことが美しい」世の中だったら…もっと適切なアプローチの仕方があったことでしょう。と考えると面白いですよね!
前述しましたが、楽天市場のECサイトに関しては、あの「ごちゃっと感」が情報量に直結していて、サイト自体の信頼度や回遊率に繋がるのでは…という説があります。
商品のおおざっぱな特徴(カテゴリや断片的なキーワード)から探し始めて安いものを求める、というユーザーの属性的にも少し納得な気はしますよね。
「スタイリッシュ」なサイトを考えることは確かに楽しいですが、適切なデザインかどうかはサイトの方向性で大きく変わるので、要注意です!
でわ!!