考え方・キャリア

会社員から、東京でフリーランスWEBデザイナーになりました。気をつけたこと、準備、考え方。

こんにちは。

Webデザイナーとして実務に携わり、はや4年目になった今年。会社員を辞めてフリーランスになりました。

そもそも「自分ひとりで何かをすること」が苦手で、自分の不得意にわざわざ身を置かなくとも良いと思っていた僕が何故そのような考えに至ったか。

同じように会社員からフリーランスになろうと考えている方の参考になればと思います。

会社員Webデザイナーからフリーランスに転向。なぜ?

単純に、「やってみなよ、と誘われて興味があったから」です。

が、そこにはタイミングという大きな要因がありました。

デザイナーあるある、「激務」…

詳しくは割愛しますが、以前の勤め先は、茨の道で猛獣を狩らんとして突っ走ってきただけあって、創立数年経った当時でもいろいろとタフネスを要求される部分がありました。。

同社はCI,VI,グラフィック、WEB,チラシ,映像提案などを用いて企業のブランディングを行っており、僕はその中でWebデザイナーとして勤めつつも、グラフィックのサポートやイベントツール、コンペ案件のデザインや、コーディングなどを担当していました。
お客さまは超有名企業ばかりで、仕事の裁量も多くやりがいはあったのですが、いかんせん「明日までにやります!」とスピードを武器のひとつにしていた会社だったので、良くも悪くもそこが僕の中でネックでした。終電で帰るタイミングに呼び止められて朝までコースとかありました。

職務で得るものはありつつも、静かに新しくインプットする時間は無く、このままでいつまで生きていけるのか?という不安や焦りが募ったのが1つの理由でした。

年齢的にも、「今だな」。

前職ではプレゼン前の企画から打ち合わせに参加することもあり、クリエイティブに対する考え方も多少は成長したかな…と感じました。

28歳になり、経験も4年目に入ったということで、例えば前職を経験せずフリーになるよりも、あと1年前職を続けているよりも、今が最適だなと感じたのが2つめの理由です。

でも、きっといつであったとしても、そう思い立ったときが「今だな」と感じていたと思います!

会社員Webデザイナーを辞める前に!やっといたほうがよさそうなこと

これは事前に済ませておいてよかった。ということをまとめました。

専用のクレジットカード&口座の準備

会社員のときに作っておきましょう!

いつも使ってるクレジットカードで事業費を払いますか?それだと計算が面倒らしいです。

そりゃ、プライベートな支出と一緒になっちゃったらそうかもしれませんね。

事業専用のカードと口座を作ると、会計ソフトとの連携やお給料の振込とか、色々便利みたいです。あと、フリーランスになってからだと審査に通りづらいなんていう話も聞くので、退職前に手元に届くよう手配するのが吉です。

健康保険の計算。任意継続or国民健康保険

フリーランスで個人事業主になると、今までは会社が加入していた健康保険から外れてしまうので、国民健康保険に申し込まなくてはいけません。

これが前年度の収入に応じ変動するようで、会社員の給料明細から引かれていた額よりも高くなる可能性があるのです…

なので、退職後も会社の健康保険に継続加入するかを、事前に独立後の保険料を計算して決めておきましょう。ホイホイと保険証を返却したらもう終わりです。

あと、社会保険(国民健康保険、国民年金など)は、税金の計算において全額控除の対象となるのも理解しておきましょう。

個人事業主の国民健康保険は経費にできる? | ALMOND HILLS
国民健康保険と国民年金 – 個人事業主が納める社会保険

いざ、フリーランスになったとき「あってよかったな」。

これあってよかったな。準備しといてよかったな。みたいな話です。

退職前から着手したものもありますが、重要度はすぐには高くならないと思います。

ポートフォリオサイト

マジで超面倒くさかったのですが、一応作りました。

satoh masayasu 東京のフリーランスWebデザイナー ポートフォリオサイトイメージ

ポートフォリオサイト(2017年)

satoh masayasu ポートフォリオ

コンセプトやコンテンツ設計、デザインの理由においても「クライアントは自分」意識で取り組みました。

これが意外と知人やフォロワーさんから直接の知り合いではない方にもご覧いただくことがあるみたいで…あってよかったな、としみじみ感じました。ただ、すぐ気に入らなくなりリニューアルしたくなるので、時間の使い方は切り分けなきゃいけませんね。

名刺

上に同じく。もしかしたらポートフォリオよりも重要かもしれませんね。

コワーキングスペースや勉強会で名刺交換をしなくては、機会損失です。でも、個人的には「仕事とらなきゃ!」とがっつくよりも雑談を始められるようなツールになるといいなぁなんて思っています。それを目指してデザインしました。

僕とお会いする方は是非名刺交換しましょう!(現時点で誰にも配る機会がなかったので)

理論的なデザイン

小難しい話かもしれませんが、フリーランスがクリエイティブでお客さまや制作会社、代理店の方とコミュニケーションを取るならば、これなくしては成り立ちません。

直感で欲しいものが作れれば言うことなしですが、コミュニケーションが取れてこそ、満足度が増したり、「そういうことね!それ、いいじゃん!」でタスクが減ったりと…得があるものです!

連絡ツールの精査

LINEとかで連絡をとっちゃうと、もう忙殺されます。そういう方を目の当たりにしてきたので…(しかし、お客さまとの、その距離感が正しい場合もあります。)

なので要するに、メールか?チャットワークか?
自分なりの準備がそこにも必要だよ、ということです。

考えておきたい、フリーランスになってからの収入のこと

税金とかあれこれ。気になる言葉は検索して、出てきた記事の中で気になる言葉は更に検索して…ある程度やらなくてはいけません。

制作料金を決めておく

はじめての受注前に決めておきたいですね。

懇親会で名刺交換をして、軽いハズミで「人日あたり、どれぐらいでやってくれますか?」と質問されることもあります。

僕は改めてメッセージとかするようにしていますが、だいたいこのぐらいというのは決めておきましょう。もしかしたら案件を受注するチャンスになるかもしれません。

では、どうやって決めればいいのでしょう?僕の場合はこうしました。

【作業あたりの単価】とにかく地域の平均単価を調べる

フリーランスで活動されている方のサイトを参考にし、作業あたりの単価をメモしていきます。僕の場合は東京なので、東京のフリーランスクリエイターの方が受注できる項目(サイトのデザイン、コーディング、ディレクション費、撮影、チラシや名刺…)を割り出して、単価をメモしていきました。

案件ごとの単価での見積もりを知っておくと、自分の作業1時間あたりの単価の目安にもなります。

【人日/時給換算】目標年収から計算する

(フリーランスで得たい目標年収 – 各種税金(←ここ超面倒) ) ÷ 一年の稼働日数 ÷ 一日の稼働時間(7〜10?)

ざっとこんな感じでしょうか。

得意分野はマジで頑張るから少し高めに… or チャレンジング案件は勉強のために少し安めに…などの基準になります。

ちなみに僕の友人は、「会社員時代の時給の2倍ぐらいを参考にしてる」という人もいました。それでもいいですが、目標年収から税金を引いた計算が現実的で、ちょっと税金の勉強にもなるのでいいすね。

常駐ベースか、完全フリーランスか

収入がないとどうしても焦ってしまいます。

退職時に継続的な案件があるなら、それをしつつ新しい得意先を開拓する。もしくは常駐先の企業を探して月々の収入のベースを確保しておくのもいいですね。同じフリーランスの方々が集っているので、何かあるかもしれません。

ちなみに、僕の場合はレバテックを利用しました。

フリーランスWebデザイナー案件は「レバテック」

エージェントの方はお若いのに知識もあり、取引先ともカジュアルで比較的フランクにいい関係を築いていらっしゃる印象を受けました。また、僕はレバテックしか利用していないので解りませんが、高単価の案件が多いそうですね。マイページのUIも使いやすいです。

さいごに

前職の更にその前はインハウスのデザイナーだったので、前職でのいわゆる激務や、大手代理店、企業とのお仕事、コンペなど…やはり、色々経験になりました。

そんな働き方をしなくとも実力をつける手段はありますが、短い時間で僕が得るものがあったことに対しては感謝と、同社を改めて尊敬しています。

また、冒頭でキツかった的なことを書きましたが、他の会社の方の話を伺ってると、意外と徹夜や会社泊が頻繁にある制作会社って少ないんだなといった印象です。

実際に多少あっても、改善したほうがいいのは誰もが理解していることなので、割と極端な例は減っているみたいです。

 

など。ざざーっとまとめてみました。
フリーランスになろうか迷っている方の助けになれば幸いです。

また、これを目にしたフリーランス先輩方からして「そんなことねぇよ!」など感じる点があれば、後学のために@satohmsysまでメッセージをいただければ幸いです。

 

でわ!