AIが普及してきた現代において、新しいエンジニアの需要が高まり、中には未経験でも採用している募集が見られるようになりました。しかし、本当に未経験でも採用している職場は、仕事として成立するほどプログラムを学びながら成長できるのでしょうか?そんな疑問をこの記事では紹介すると共に、未経験エンジニアがぶつかるであろう壁を注意喚起の意味も込めて紹介しています。
未経験エンジニアはやめとけと言われる理由とは
未経験エンジニアはやめとけと言われる理由は、多くの企業で未経験エンジニア用にプログラムを整備していないからです。例えば、とある企業のプログラムを確認したときに、未経験エンジニアが見慣れない関数がプログラムに設定されていたとします。
実はその関数は、会社側で独自に設定したもので、当然プログラム未経験エンジニアの人は知りません。こういった状況下で、自分の作ったプログラムを実行した場合に発生したエラーは、どこがエラーになっているのかを瞬時に判断できません。この様に未経験エンジニアは、会社独自で発生するエラーに対する免疫が無いため、ぶつかる壁として知られています。
外部のエンジニアも雇っている企業は要注意の理由とは
未経験エンジニアの良くぶつかる壁としてプログラムの独自仕様があげられますが、その中でも特に注意したいのが外部のエンジニアも雇用している企業です。外部のエンジニアが作ったプログラムは、仕様が分からなくてもすぐ確認できないことが多く、そのトラブルに多くの未経験エンジニアは挫折してしまいます。
ひどい企業は仕様書の存在すらあやふやで、とても未経験エンジニアが対応できるプログラムではありません。したがって、外部のエンジニアも雇用している企業が募集している未経験エンジニアの求人は応募しないほうがいいでしょう。
IT資格が習得できることをウリにしている求人情報の注意点とは
もし未経験エンジニアの人がIT関係の資格取得をウリにしている求人に応募するときは、やめとけとアドバイスしておきます。IT関係の資格は、転職を有利に進めたり初心者が自分の知識がどの程度なのかを証明したりするためのもので、知識量を増やすための資格はほとんど役に立ちません。
反対に実践的な資格取得を目的としている企業の求人なら役に立つことはあります。ただし、IT関係の資格で実践的な内容は合格率が極めて低く、一番有名なITストラテジスト試験は合格率が10%前後と言われており、ITエンジニアのぶつかる壁として知られています。未経験のエンジニアが激しい試験戦争を勝ち抜き、そこからさらに試験で得たことを仕事に活かすとなると難易度はかなり高いでしょう。
新部署や新会社でITエンジニアがぶつかる壁とは
ITエンジニアがぶつかる壁は、プログラムだけでなく体力面もよくあることだと言われています。現代のIT系企業では、リードエンジニアと呼ばれるリーダーが、エンジニアの担当箇所と問題が起きたときの連絡網まで細かく決めます。
しかし、新部署や新会社の場合はそれらが配備されておらず、予期せぬトラブルが起きた場合、とりあえず連絡できるエンジニアに対応を任される事例が多々あります。そのため、深夜にいきなり緊急の電話で起こされたりすることがあり、寝不足になるエンジニアがでてきてしまいます。このことがエンジニアはやめとけと言われる理由の1つになっています。一方大企業のIT部署だと連絡網がしっかりと構築されているため、未経験エンジニアにしわ寄せがきてしまう事態を防げるようになっています。
コミュニケーション不足でぶつかるエンジニアの壁とは
未経験ITエンジニアがぶつかる壁としてよく知られているのが、コミュニケーション力不足による仕事の鈍重化です。大きいプロジェクトの場合、大勢のITエンジニアが部分的に作業を担当することが多くあります。そんな中で、自分が起こしてしまったエラーを報告せず、そのまま作業を進行させてしまうと、それが原因で他の部署にもエラーがでてしまう可能性があります。
したがって、休憩時間でも他の人とコミュニケーションを取れない人は、仕事でもそれらの相談がしにくいと感じてしまい、結果的にエラーを誘発させてしまう事態になります。悪質な職場だと付き合いが悪いとされてしまい、作業を押し付ける上司が存在することもあります。したがって、コミュニケーション力が無いと感じている人は、未経験エンジニアの求人に応募するのはやめとけという結論になります。
まとめ
未経験がITエンジニアの求人に応募することは、おすすめできません。特に新会社や新部署のエンジニア募集は私生活にまで影響を及ぼすほどの激務になるかもしれません。また、資格取得をウリにしている職場も、実践的な資格でなければ取得する意味はほとんどないため、避けたほうが無難です。以上の理由からもし無難に経験を積むなら、大企業の新卒採用を中心に応募したほうがいいでしょうね。