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最近増えた【AIサービス】使用する上で気をつけるべき5つの事!

最近増えた【AIサービス】使用する上で気をつけるべき5つの事!

近年、AI(人工知能)が急速に発展・普及してきました。そして、2022年11月Open AIよりChatGPTが公開されてから、回答精度の高さが話題となり、利用者が急増しました。それにつられるように、ネット上にも次々とAIサービスが増えてきていますね。このAIサービス、誰でも手軽に使える上、さまざまな可能性を秘めています。そんなAIサービスですが気をつけるべきこともあります。今後利用する機会が増えていくであろうAIサービスについて、基本的な事から使用する上で気をつけるべき5つのことまでを説明していきます。

AIが普及したのはどうして?

  1.  機械学習、深層学習(ディープラーニング)の研究の進展
  2.  コンピュータ計算性能の向上
  3.  スマートフォンやセンサー、IoT機器および高速通信網の整備に伴うビックデータの出現

この3つによってAIが普及したといわれています。さらにOpen AIによってその普及や進化が加速しているのです。ではOpen AIが考える今後のAIへの期待や目的はなんなのでしょう。

Open AIの考えるAIのこれからとは?

OpenAIは、AIに関する研究成果や技術をオープンソースで公開することで、AIの進化を加速することを目指しています。AIは今後いろいろな分野で活躍の可能性が広がっていきます。自然言語処理や画像認識を始め、さまざまなタスクへの対応。また今後はAIを用いた新しいサービスや製品の開発、ビジネス分野での導入なども期待されています。

また、OpenAIは、AIの進化が社会にもたらす潜在的なリスクを認識しており、AIの安全性、信頼性、透明性、説明可能性などの問題に対応することを目的としています。

AIサービスを使用する上で気をつけるべき5つのこと

情報に誤りや架空の情報が含まれているという可能性

Open AIのChat GPTなどを始めとする、生成AIサービスで作成する文章やコンテンツでは、ハルネーションと呼ばれる現象が起きます。文章を作成する上でAIが得意としているのは、文字や文章の正しい組み合わせを推測することであり、情報の正確性を判断することはできません。誤った回答であっても、まるで正しい答えのように提示することもあり、かなり注意が必要になります。いかにも理路整然としているように回答するため、ユーザーもそれが間違っているなんて思いもしない恐れがあります。そのため、実際とは違う情報や、架空の情報が生成されてしまうのです。現段階でこのハルネーションの様な問題を解決することはできません。そこを理解した上で、事前のファクトチェックを必ず実行した上で上手に活用しましょう。

 著作権や知的財産権の侵害

AIサービスでは入力したデータを学習し、データとして生成することがあるため、過去に著作権のある著作物を入力していた場合、第三者への生成データとして作り出してしまうかもしれません。この時点で著作権が侵害されていると考えられます。また、さらに困るのは、生成されたデータが著作物であると認識せずに使ってしまった場合です。たとえ知らなかったとはいえ、違反は違反ですので罰せられる可能性があります。

 情報漏洩の危険性

AIサービスを利用すると、入力した情報を恋愛の性能を向上させるための学習データとして利用するケースがあります。そのため個人情報や機密情報などの入力は、AIが学習データとして蓄積させ、第三者への回答データとして個人情報や機密情報を回答として提示してしまう可能性があります。実際にAIサービスを利用し機密コードを流出させてしまった企業もあり、大きな問題になりました。こういった事故により、従業員や、企業内でのAIサービスの利用を禁止している企業もあります。AIサービスを利用する際には、個人利用であったとしても、情報漏洩のリスクにさらされては困る様な内容や企業的内容の情報の入力は控えるべきでしょう。万が一情報の流出という事態になった際の信用の失墜は取り返しがつかないですからね。

サイバー攻撃などの新たなセキュリティリスク

AIサービスがサイバー攻撃に悪用されるリスクは当然考えられます。AIサービスを使い悪意のあるプログラムを作り出すことも可能です。マルウェアを作り出したり、フィッシングサイトの作成などに悪用される可能性だって否定はできません。例えば、ChatGPTを開発したOpenAIは、このようなリスクに備え不適切な質問には回答しないよう対策がなされています。しかしながら、これで万全とは言えないのが実状です。というのも、特定の方法を使うことにより、このセキュリティセーフガードをする抜けてしまうことが可能だからです。悪意ある人たちが、犯罪用にプログラムを作成したり、セキュリティ攻撃に利用したりといったことが起きるかもしれないということを忘れないようにしましょう。

AIサービスの使用が禁止事項に抵触している場合がある

AIサービスを利用して生成した作品や、コンテンツ、また制作物の使用や登録を禁止している企業や大学などが現在増えてきています。例えば大学での提出用レポートや、イラストや文章などの投稿サイトや企業、また販売サイトなどでAIサービスを利用した作品は禁止になっていることがあります。知らず知らずにルールを破ってしまっていた場合、処分を受けたり今後サイトを利用できなくなったり、企業とも関係を継続できなくなたりする可能性があります。必ず、注意事項や禁止事項について、まず初めに確認をしましょう。

まとめ

AIサービスについて、基本的な事から使用する上で気をつけるべき5つのことまでを説明してきましたが、いかがでしたか?AIサービスを利用する際は、この気をつけるべきことを思い出し、問題を作り出してしまわないよう、気をつけて利用しましょう。