“もしも渋谷スクランブル交差点を横断する人が 全員歩きスマホだったら?”|株式会社NTTドコモのプレスリリース
で紹介されている動画が話題のようです。
歩きスマホの危険性を訴えるため以下の仮設を立ててCGでシミュレーションしています。
- 身長160.3cm/体重58.8kg(日本人成人男女の平均)×1500名
- 「時速5km(急ぎ)」「時速4km(普通)」「時速3km(ゆっくり)」の3通りの歩き方
- 「ハチ公前」、「井の頭線」、「原宿」、「センター街」の、4通りのいずれかを目的地としている
- 「左右に避ける」「立ち止まる」「そのまま進む」の3通りのスタイル
- ぶつかった際に「転倒する」「謝る」「スマホを落とす」の3通りの結果とする
もしも渋谷スクランブル交差点を横断する人が 全員歩きスマホだったら?
以下、シミュレーションです。
1,500人が歩きスマホで渋谷スクランブルを渡った結果
衝突 | 446件 |
---|---|
転倒 | 103件 |
スマホ落下 | 21件 |
横断成功 | 547人/1,500人 |
横断成功というのは、何事も無かった、ということでしょうか?
「意外といるもんだなぁ…」と思ってしまいました。
歩きスマホで完璧な安全は、事実上、不可能
最近読み進めている書籍にも書いてありましたが、心理学の研究で「人が1度に処理できる仕事はひとつだけ」ということが判明しています。
ただし、例外があるとのことです
ごく頻繁に行ってきたため非常に得意になった肉体的な作業がある場合、
その作業を行いながら同時に知的な作業をすることが可能なのです。例えば大人であれば、大抵の人は「歩く」という動作を習得していますから、
歩きながらおしゃべりが出来るわけです。
インターフェイスデザインの心理学 より抜粋
ただ、それもいつもうまくいくわけではありません。
アイラ・ハイマンの実験で、携帯電話で話しながら歩いていると人にぶつかりやすくなり、周囲のものにも気づかないことがある、という結果が出たのです。ピエロの格好をして一輪車に乗っている人とすれ違ったことに気づくかどうかを調べたのですが、
携帯電話で話していた被験者は対照群に比べてピエロに気づく率、覚えている率がはるかに低くなりました。
インターフェイスデザインの心理学 より抜粋
ピエロの格好をして一輪車に乗っている人て…
まぁそれでも、今回の実験と同じケースですよね。スクランブル交差点のどこかにピエロが居るのかもしれません。
動画の中では、スマホを見ながら歩いていると、自分の周り1.5mにまで近づかないと、「そのモノ」が認識出来ないとのことです。
歩きスマホの法規制について
ちょっとビビる見出しですね。
実は、今のところそういった法規制は無いらしいです。(たぶん)
でも、ぶつかったりした際の二次災害的なものについては別の罪に問われますよね。これはもはや痴漢冤罪と同じぐらい身近かもしれません。気をつけましょう!
なんだかんだ言って便利な世の中がイイんだな、というアンケート結果がコチラ。
「歩きスマホ」に罰則を与える条例は必要だと思う? | ゼゼヒヒ – インターネット国民投票
なるほど、確かにGoogle Mapを見ながら…って、面接やらなにやら、場所を把握するのに大切ですよね。
ちなみに今回の動画はドコモが以前より実施している「歩きスマホ禁止」の動きの一貫です。
その他の取り組みとして、Android4.01以降の端末には、現在提供してる「あんしんモード」に加え「歩きスマホ防止機能」を提供しているそうです。
なんでもこちら、3段階の歩行検知機能の強度設定をして、歩きながら端末を操作していることを感知すると、
危険度を判別して、端末の操作を制限するものとのこと。
ほか、歩きスマホに関する実態調査など行っててカナリ積極的な模様。
ある程度の自由を確保するためには、ユーザー一丸となって守っていくべきルールを意識しなくては行けないですね~。
“全キャリア全メーカー共通で「歩きスマホ防止機能」が義務付けられた”
なんてニュース、さすがに嫌ですよね!
にしても、シミュレーションの動画の平成初期感が否めない気がするのは、気のせいでしょうか…
でわ!