こんにちは。
当ブログは初心者向けの内容が多いものの、すでに実務にあたっているいわば「技術者」の方に多くご覧いただいている印象があります。
今回は現役Webデザイナーの方、そして、Web業界未経験の転職・就職・新卒入社の方も気になる「Webデザイナーの貯金額」についてTwitter上でアンケートを実施したので、結果と考察を含めたお話をします。
どちらかというとWebデザイナー経験の浅い方、Webデザイナーに就職・転職を考えている方にご覧いただければ幸いです。
あと、あくまでTwitter上でのアンケートとそこからの考察なので、「こういう意見もあるんだなぁ」程度にとらえてください。
Webデザイナーの貯金額アンケートの趣旨・概要
Webデザイナーの年収の話はよくありますが、リアルな貯金額っていくらなのでしょう?
仕事とプライベート、仕事以外の個人間での受注など。支出を含めた状態ということです。気になりますよね。
今回は200票ぐらい集まり(自分としては上出来)ました。どこまで正確なものかは解りませんが、これを元に考えてみます。
WEBデザイナーの方(名刺や社内での肩書でいう)って、貯金額どれぐらいなんだろう?
エンジニアの方の給与は、金額だけで見ると高い印象あるけど、デザイナは少ないような。実務経験が浅い方は前職何されてたかコメントいただけると参考になります。
だいたい25〜35,6歳ぐらいの方。
— マサヤス 🆔踊れるWebデザイナー (@satohmsys) 2017年7月27日
意外な結果となりました。「100万円以下」と、「300万円以上」と、大きな差があります…
貯金額が人生の充実ではありませんが、「300万円以上」と答えた方々は相当堅実にやっているか、フリーランスの方、もしくは、会社員とフリーランスなどの副業をしている、などでしょう。まずWebデザイナーとして会社員をしているだけでは難しいと思います。
業界4年目の僕が感じる「Webデザイナー」の現状
今年で4年目、はや3年経ちました。気の合う知人も増えて話をしていると色々なことを感じます。
職務内容が組織によりバラバラ
ひとくちに「Webデザイナー」といっても色々ありますが、今回は最近旬のUXデザイナーは除きます。(業界で一般的にWebデザイナーといえばUXデザイナーを示すケースは少ないと思うから)
Webデザイナーがデザインしかやらなかったり、Webサイトのコーディングまでやったり。かと思いきや打ち合わせに参加して客先にいくこともあります。ディレクション的な職務を担当することもありますね。
会社によっては印刷物のデザインを担当したりもするでしょう。その反対で、決まった仕事しかやらない会社もあるようです。
でも、色々やらなきゃいけないから給料が高いわけでもないのですね…
だいたいアンケート対象ぐらいの年齢が肝心
25歳〜35歳。まぁキャリアをスタートするのもこれぐらいの方が多いとは感じますが、いつだって、始めたときが最速です。そこから3〜4年のインプットや働き方が大きく今後を左右します。
週に2,3日会社に泊まる働き方
Webデザイナーに就職・転職をお考えのみなさまにとってはにわかに信じがたいかもしれませんが、実際に有り得ることなのです。それぞれのモチベーションがあるのは理解できますが、本当にそれでいいのでしょうか…
とくに最近は、最初に少し書いた「UXデザイナー」「UIデザイナー」を募集している企業も多くありますので、どのジャンルで生きていくかの選択をいずれ迫られることになります。その割に、Webデザイン×コーディング、Webデザイン×映像制作、など、プラスアルファの価値がある人材が求められています。
レベルアップ、キャリアップにおいては落ち着いてインプットできていることが大事かな、と思います!
もしインプットできているなら、ブログにまとめてもいいですし、個人でお仕事を請けてもいいですし、アウトプットをする場があると更に良いと思います。
私事ですが、今年始めてLT(軽めのセミナー)に登壇させていただき、知っていることを話すのは勿論ですが、資料作成から話し方まで非常に勉強になりましたよ。
WEB,グラフィックデザイン初〜中級者に。デザインの配色の考え方意外と資格は要らない。「好奇心重視」
デザイナーとして過ごしていくうちにキャリアアップを意識することになるでしょう。未経験や経験が浅い今だから知っておいてほしいことです。
技術において「○○の資格」を持っているより、自分で作ったもののアイデアや量が問われていく印象があります。
僕はWebデザイナーとして勤務する前に「Webクリエイター能力認定試験」に合格しましたが、それを持っていることよりも、それを取るためにつけた基礎知識がしばらくは役に立っていましたね。今は全く使わないですが。
あとは色彩検定取りました。これも資格自体は役に立っていませんが、勉強の内容は非常に役立っています。
では、若くして貯蓄300万円のデザイナーになるために
色々なことを書きましたし、検索してみると、他にもいろいろな見解があります。
それぞれの記事を書いたご本人が感じていることなので、間違いなくリアルでしょう。地域柄や、勤めていた会社にもよりますね。
ただ、だいたい同じようなことを書いている方が多く、僕も同じことを感じているのはこんなところでしょうか。
マルチなスキル
前述の通り、「プラスアルファの価値 = マルチなスキル」があることが重要だと感じます。
Webデザインはイケててもコーディングは理解していない…となると、現場での連携が困難になる場合があったりします。
実際に僕の知人のグラフィックデザイナーの方には「人材紹介エージェントに登録しているけど、グラフィックデザイナーを探して、と依頼しているのに、Webデザイナーの求人案件しかこない!」と困っている方も居ます。この場合のWebデザイナーは、おそらくコーディングできる人だったりとかUIデザインできる人だったりとか、そういう人を指していると思います。
まぁその方はグラフィックだけでなくWebデザインもできるし、アートディレクターとして勤めているのでそりゃもう素晴らしいスキルをお持ちなのですが…そういう市場の動向も実際にあるようですね。
やばい!と思ったら正直に行動
- 入った会社で徹夜が多い
- 給料が支払われなくなった(友人の過去に実際に体験した)
よく聞く「とりあえず三年」は無視してください。
三年の過ごし方でだいぶスキルの差がでます。
人間ですし、業界柄、絶対に転職することになる、と考えても過言ではありません。また、個人で案件を請け負うときもあるでしょう。
そのときに自分が何を持っているか?が重要になってきます。
この場合、働きながらいかに学べるか?(オンもオフも含めて)で、判断してもいいと思います。
また、ボーナスが出ない会社もあればボーナスが出る会社もちゃんとあります。代休の制度がしっかりしている会社も勿論あります。
過酷でも長く勤めりゃいいってものじゃないですし、作る好奇心とかを評価してくれる企業はたくさんあります!また、過酷な働き方に対する取り組みを実際に行っている、っていう話もよく聞きますね。納期前で少し遅めになってしまったときは、別の手段で社員の方に還元していたり。
最初は必ず思い通りに行かないので、人の話をよく聞くこと
最初は覚えたての技術でこだわったところが、すべて差し戻しになったりします。そんなとき、かならず原因や意見を聞くようにしましょう。
最初は、というか、いつだって必ず思い通りに行かないものです。我が強いと失敗します。
最近デザイナーの方と話していて非常に気が合った考え方が、
「お客さまや現場が求めているものを作りつつ、そこに、いかにして自分のエゴを少しだけ乗せるか」ということ。
転職は悪くないことですが、最終的に会社に必要とされる人物であってこそなので。
さいごに
あれ、具体的な話をしていない…大変失礼しました。